特別養護老人ホームと老人保健施設の違いについて

特別養護老人ホームと老人保健施設は、どちらも介護保険が適用される公的施設です。しかし、目的やサービス内容、入居期間などが異なるため、よく比較して選ぶ必要があります。

項目	特別養護老人ホーム	老人保健施設
目的	長期的な生活支援	在宅復帰支援
対象	要介護3以上の人	要介護1以上の人
入居期間	原則終身	3ヶ月ごとの更新
サービス内容	食事、入浴、排泄、機能訓練、レクリエーションなど	食事、入浴、排泄、機能訓練、リハビリテーション、医療サービスなど
費用	介護保険と自己負担	介護保険と自己負担
入居条件	要介護3以上の人	要介護1以上の人（認知症の人は要介護2以上の人）

目的の違い

特別養護老人ホームは、常時介護を必要とする高齢者を対象とした施設です。入居後、原則終身、生活支援を受けることができます。食事、入浴、排泄、機能訓練、レクリエーションなどのサービスが提供されます。

老人保健施設は、病院から退院後、在宅復帰を目指す高齢者を対象とした施設です。入居後、3ヶ月ごとに在宅復帰の可能性を検討し、退居・転院などを進めていきます。食事、入浴、排泄、機能訓練、リハビリテーション、医療サービスなどのサービスが提供されます。

サービス内容の違い

特別養護老人ホーム

食事、入浴、排泄、機能訓練、レクリエーションなどのサービスが提供されます。機能訓練は、ADL（日常生活動作）やIADL（日常生活自立度）の維持・向上を目的としたものであり、リハビリテーションほどの強度はありません。

老人保健施設

特別養護老人ホームの提供するサービスに加えて、リハビリテーションや医療サービスが充実しています。リハビリテーションは、在宅復帰のために必要な機能の回復や維持を目的としたものであり、医療サービスは、入院中の治療を継続するためのものです。

入居期間の違い

特別養護老人ホームは、原則終身の入居が可能です。

老人保健施設は、3ヶ月ごとの更新制です。在宅復帰が可能な場合は、退居・転院となります。

費用の違い

特別養護老人ホームと老人保健施設の費用は、介護保険と自己負担で構成されます。介護保険の自己負担額は、要介護度によって異なります。

入居条件の違い

特別養護老人ホームの入居条件は、要介護3以上の人です。認知症の方は、要介護2以上の人が対象となります。

老人保健施設の入居条件は、要介護1以上の人です。認知症の方は、要介護2以上の人が対象となります。

どちらの施設を選ぶべきか

特別養護老人ホームと老人保健施設は、どちらも介護保険が適用される公的施設ですが、目的やサービス内容、入居期間などが異なるため、よく比較して選ぶ必要があります。

長期的な生活支援を希望する方は、特別養護老人ホームがおすすめです

特別養護老人ホームは、原則終身の入居が可能なため、長期的な生活支援が必要な方におすすめです。また、認知症の方でも入居可能です。

在宅復帰を目指す方は、老人保健施設がおすすめです

老人保健施設は、在宅復帰を目的とした施設です。リハビリテーションや医療サービスが充実しているため、在宅復帰を目指す方におすすめです。

特別養護老人ホームと老人保健施設の選び方のポイント

特別養護老人ホームと老人保健施設のどちらを選ぶべきか迷っている方は、以下のポイントを参考にしてみてください。

まず、ご自身の目的と条件を明確にしましょう。長期的な生活支援を希望するのか、在宅復帰を目指すのか、認知症の方なのかなど、ご自身の状況を整理することが大切です。

目的と条件を明確にしたら、施設の特徴を比較しましょう。サービス内容や入居期間、費用など、各施設の特徴を把握することで、より良い入居先を選ぶことができます。

また、入居条件も異なるため、ご自身の状況を確認して選ぶ必要があります。

特別養護老人ホームと老人保健施設の選び方のポイント（まとめ）

老人保健施設を検討している方は、以下のポイントを参考にしてみてください。

ご自身の目的や条件に合った施設を選ぶことで、より充実した介護生活を送ることができます。

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