2023年11月現在、2024年度介護報酬改定の議論が進められています。その中で、介護職員の処遇改善が大きな焦点となっています。
厚生労働省の試算によると、2024年度の介護報酬改定によって、介護職員の平均給与は3%程度アップする見込みです。これは、月額で約9,000円のアップに相当します。
介護職員の給与が上がる可能性が高い理由は、主に以下の2つです。
目次
介護職員の需給バランスが逼迫している
日本は高齢化社会が急速に進んでおり、介護職員の需要が急増しています。しかし、介護職員の資格取得者数は伸び悩んでおり、需給バランスが逼迫しています。
この逼迫した需給バランスを改善するために、政府は介護職員の処遇改善を進めています。
介護職員の処遇改善を巡る議論が活発化している
近年、介護職員の低賃金や過重労働が問題視されています。この問題を解決するために、介護職員の処遇改善を巡る議論が活発化しています。
特に、2022年に「介護職員等ベースアップ等支援加算」が新設されたことで、介護職員の処遇改善が加速しています。
2024年度の介護報酬改定では、この「介護職員等ベースアップ等支援加算」の額が引き上げられる見込みです。
これらの理由から、2024年度の介護報酬改定によって、介護職員の給与が上がる可能性が高いと言えます。
介護士の給与が上がるメリット
介護士の給与が上がることで、以下のメリットが期待できます。
介護職員の働きやすさが向上する
介護職員の給与が上がれば、生活が安定し、より安心して働くことができるようになります。また、給与が上がることによって、介護職員のモチベーションも向上し、仕事への意欲が高まることが期待できます。
介護職員の採用・定着率が向上する
介護職員の給与が高ければ、他業種への流出が抑えられ、採用・定着率の向上が期待できます。また、介護職員の質の向上にもつながるでしょう。
介護サービスの質が向上する
介護職員の給与が上がれば、介護職員がより良い環境で働けるようになるため、介護サービスの質が向上することが期待できます。
まとめ
2024年度の介護報酬改定によって、介護職員の平均給与は3%程度アップする見込みです。これは、月額で約9,000円のアップに相当します。
介護職員の給与が上がることで、介護職員の働きやすさや採用・定着率の向上、介護サービスの質の向上などが期待できます。
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