介護保険料は、年末調整の際に、社会保険料控除の対象となります。社会保険料控除とは、国民年金保険料、健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、労災保険料、介護保険料などの社会保険料を支払った場合に、一定の金額を所得から控除できる制度です。
介護保険料の控除額は、納付した介護保険料の額に応じて、以下のとおりです。
年齢 | 控除額 |
---|---|
40歳未満 | 2800円×12ヶ月/12ヶ月×10% = 2800円 |
40歳以上 | 3800円×12ヶ月/12ヶ月×10% = 3800円 |
例えば、40歳の会社員が、年間で12万円の介護保険料を支払った場合、控除額は3800円となります。
介護保険料の年末調整で控除を受ける手順
介護保険料の年末調整で控除を受けるためには、次の手順で行います。
- 勤務先の年末調整担当者に、介護保険料の控除を受ける旨を伝えます。
- 保険会社から送付された「介護医療保険料控除証明書」を用意します。
- 保険料控除申告書の「社会保険料控除」の欄に、介護保険料の控除額を記入します。
- 保険料控除申告書を勤務先に提出します。
「介護医療保険料控除証明書」は、保険会社から12月中旬頃に送付されます。もし、1月になっても届かない場合は、保険会社に問い合わせてみましょう。
介護保険料の年末調整で控除を受けるメリット
介護保険料の年末調整で控除を受けると、所得税の負担が軽減されます。控除額は、年齢によって異なりますが、年間で最大で4万4800円の控除を受けることができます。
所得税の負担が軽減されると、手取りの収入が増えることになります。また、所得税の額が減れば、住民税の額も減ります。
介護保険料を支払っている方は、ぜひ年末調整で控除を受けて、節税しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
控除対象 | 介護保険料 |
控除額 | 年齢によって異なる |
控除を受ける手順 | 1. 勤務先に伝える 2. 証明書を用意 3. 控除額を記入 4. 提出 |
メリット | 所得税の負担が軽減される |
注意点
・介護保険料は、原則として、給与から天引きされています。そのため、年末調整で控除を受けるためには、天引きされた介護保険料の額と、保険会社から送付された「介護医療保険料控除証明書」の額が一致していることを確認する必要があります。もし、異なる場合は、勤務先の年末調整担当者に相談しましょう。
・介護保険料の控除は、他の社会保険料の控除と合算して計算されます。そのため、他の社会保険料の控除額が多い場合は、介護保険料の控除額が減る場合があります。
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