2024年4月から在宅介護に向けて舵を大きく切り変わると言われている介護保険制度
って知ってる?
正直現場で働いているとよくわからないです。。
介護士の給料も上がると言われているし、介護を受ける側、提供側も影響がある話なので、この機会に是非知っておいたほうがよいですよ!
給料が上がるのは嬉しいです!わかりました!これの機会に調べてみます!
2024年4月介護保険制度改定
今回の改定は、団塊ジュニア世代が75歳以上となる2025年に向けて、増加する介護ニーズへの対応と、介護職員の処遇改善、そして制度の持続可能性を確保することを目的としています。
主な改定ポイント
1. 介護報酬改定
全体で1.59%引き上げ
- 介護職員の処遇改善(0.98%)
- 基本給引き上げ(月額3万円程度)
- 時間外労働手当の見直し
- 休暇取得の促進
現在は、介護職員の平均給与は約23万円ですが、2024年からは約25万円になります。また、資格や経験に応じて給与を上げる仕組みも導入されます。
これは、介護職員の不足や離職を防ぎ、質の高いサービスを提供するための措置です。政府は、介護職員の待遇改善によって、2025年度までに約3万人の人材確保を見込んでいます。
- その他(0.61%)
- 認知症ケア加算の見直し
- リハビリテーション加算の見直し
- 夜勤・早朝加算の見直し
2. 認知症疾患医療・介護連携体制の強化
- 認知症総合支援センターの機能強化
- 認知症専門医による診断・治療
- 介護支援専門員によるケアマネジメント
- 家族への支援
- 地域認知症支援拠点の設置
- 地域における認知症の人と家族への支援
- 認知症に関する情報提供
- 認知症カフェの開催
3. 医療・介護連携の推進
- 包括ケアマネジメントの導入
- 医師、介護支援専門員、ケアマネジャー等が連携して、高齢者の包括的な支援を行う
- 医療と介護のサービス計画を一体的に作成
- 診療報酬改定による医療・介護連携の強化
- 医療機関と介護施設の連携を促進するための加算を新設
4. 介護予防サービスの拡充
- 高齢者の体力・認知機能維持のための運動教室や健康教室の充実
- フレイル予防教室
- ロコモティブシンドローム予防教室
- 認知症予防教室
- 介護予防ケアマネジメントの導入
- 高齢者の状態に合わせた介護予防計画を作成
- 介護予防サービスの利用支援
5. その他
- 特定施設入所一時金の見直し
- 入所時の負担軽減
- 介護保険料の見直し(介護保険料の引き上げ)
現在は、介護サービスの利用者は自己負担率が10%ですが、2024年からはサービスごとに自己負担率が異なるようになります。
➡例えば、在宅で必要な基本的なサービス(訪問介護や通所介護など)は10%のままですが、施設で提供されるサービス(特別養護老人ホームや有料老人ホームなど)は20%になります。
- 75歳以上の高齢者への保険料上乗せの見直し
現在は40歳以上の人が月額約5000円程度の介護保険料を支払っていますが、2024年からは約6000円になります。また、75歳以上の人は現在約1万円程度ですが、約1万2000円になります。
これは、介護保険の財政赤字を解消するための措置です。政府は、介護保険料の引き上げによって、2025年度までに約1兆円の収入増を見込んでいます。
改定への対応
- 介護事業者は、改定内容を理解し、必要な準備を行う
- 介護職員の研修
- サービス内容の見直し
- 高齢者は、自身の状況に合ったサービスを選択する
- 介護保険サービスの種類
- サービス事業者の選び方
- 関係機関は、連携を強化し、高齢者を支援する
- 医療機関
- 介護施設
- 地域包括支援センター
今後は。。
2025年には、介護保険制度の見直しが行われる予定であり、今後も、高齢者のニーズに合わせた介護保険制度の改革が進むと考えられます。
今後の日本の介護の未来はどうなるのでしょうか。追って深堀していきます。
参考資料
厚生労働省:2024年度介護報酬改定について
全国老人福祉施設協議会:2024年度介護報酬改定
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