近年、ミャンマーから日本へ出稼ぎに来る人が急増している。その中で、介護職を希望するミャンマー人も増えている。
ミャンマーは仏教国であり、人のために尽くすという考え方が根付いている。
そのため、介護職は「徳を積む」仕事として捉えられている。また、ミャンマーは若年層の人口が多いため、介護職に就くことができる人材の供給も豊富である。
先日、ミャンマーの方が就労をするために学ぶ学校を訪問した中でもミャンマー人は介護に対して当たり前で抵抗がないように感じた。
←今回見せて頂いた学校では毎日授業をして学ばれれているとのこと
日本では、少子高齢化が進むにつれて介護人材の不足が深刻化している。そのため、ミャンマー人介護士の受け入れを促進する動きに期待ができると考えられる。
ミャンマー人介護士の日本への受け入れ拡大の可能性
2023年6月末現在、日本で働く特定技能ミャンマー人は8,016人であり、そのうち介護で働くミャンマー人は2,812人となっている。今後も、ミャンマー人介護士の受け入れは増えていくと考えられる。
目次
1. ミャンマー人の介護職への関心
ミャンマーは仏教国であり、人のために尽くすという考え方が根付いている。そのため、介護職は「徳を積む」仕事として捉えられている。また、ミャンマーは若年層の人口が多いため、介護職に就くことができる人材の供給も豊富である。
ミャンマー政府は、人材の海外流出を抑制するために、海外で働くミャンマー人への支援を強化している。その一環として、介護職の養成を積極的に支援している。
ミャンマーには、介護職の養成を専門とする学校や機関が多数存在する。また、日本に送り出すための日本語教育プログラムも充実している。
その結果、ミャンマーから日本へ出稼ぎに来る人の中には、介護職を希望する人が急増している。
2. 日本の介護人材不足の深刻化
日本では、少子高齢化が進むにつれて介護人材の不足が深刻化している。厚生労働省の調査によると、2025年には介護職員の約3割が不足すると予測されている。
そのため、日本政府は、介護人材の確保に向けて、様々な施策を実施している。その一環として、特定技能制度によるミャンマー人介護士の受け入れを促進している。
特定技能制度とは、一定の技能や知識を有する外国人を受け入れるための制度である。介護職は、特定技能1号の対象職種に指定されており、5年間の就労が認められている。
3. ミャンマー人介護士の受け入れの課題
ミャンマー人介護士の受け入れには、いくつかの課題もある。
まず、日本語能力がネックとなる。介護職として働くためには、ある程度の日本語能力が必要となる。そのため、ミャンマーでは、日本に来る前に日本語を学ぶ機会が増えている。
また、ミャンマー人と日本の文化や価値観の違いにも注意が必要である。例えば、ミャンマーでは、年上を敬う文化が根付いている。そのため、日本の介護現場では、年上の利用者や職員に敬意を払う姿勢を身につけることが重要となる。
4. ミャンマー人介護士の受け入れのメリット
ミャンマー人介護士には、日本語能力や文化の違いを補って余りあるメリットもある。まず、ミャンマー人介護士は、親しみやすい人柄で、利用者から好かれることが多い。また、ミャンマー人は、勤勉で責任感があるという特徴もある。
ミャンマー人介護士の受け入れが進めば、日本の介護現場が活性化されるとともに、ミャンマー人介護士の活躍の場も広がっていくだろう。
5. 今後の展望
今後、ミャンマー人介護士の日本への受け入れは拡大していくと考えられる。その理由は、以下の3つが挙げられる。
- ミャンマー人の介護職への関心の高まり
- 日本の介護人材不足の深刻化
- ミャンマー人介護士のメリット
ミャンマー人介護士の受け入れが進めば、日本の介護現場の活性化に大きく貢献するだろう。
具体的な対策
ミャンマー人介護士の受け入れを円滑に進めるためには、以下の対策が考えられる。
- 日本語教育の充実
- 文化や価値観の違いの理解促進
- ミャンマー人介護士の支援体制の整備
日本語教育の充実により、ミャンマー人介護士の日本語能力を向上させることができる。また、文化や価値観の違いの理解促進により、ミャンマー人介護士と日本の介護現場との円滑なコミュニケーションを図ることができる。さらに、ミャンマー人介護士の支援体制を整備することで、ミャンマー人介護士が日本で安心して働くことができる環境を整えることができる。
これらの対策を講じることで、ミャンマー人介護士の受け入れをより円滑に進めることができるだろう。
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